都市基盤の整備
空港
平成18年3月に苅田沖に開港した新北九州空港と連結する陸・海のアクセス網を強化し、交通ネットワークの拡大により、都市機能の高度化、集客環境の改善、商業機能の活性化、都市の魅力向上、ライフスタイルのグレードアップ等々…。北九州空港を中心に大きなプロジェクトが動き始めています。
新北九州空港
海岸から約3㎞の沖合に建設された新北九州空港は南北に2,500mの滑走路を備え、現在朝5時から夜12時まで羽田便を中心に利用されております。また、空港島周辺は遠浅であるため増設などが容易であり、今後は滑走路の延長や空港島の整備拡大による機能拡充も期待されております。
新北九州空港
陸路
交通の整備充実は、苅田町の暮らしと産業を支える重要課題です。国道10号線とJR日豊線との立体交差道路の建設、新空港アクセスの機能強化、生活道路の改良、北大道路の建設や東九州自動車道の建設など、総合的な交通体系の整備が進んでおります。
今後、新空港、苅田港、東九州道および周辺道路や鉄道が連結され、21世紀にインターモーダル交通ネットワークが構築されると、他市、他県、他国との地域コミュニケーションはさらに深まります。
東九州自動車道
北九州市小倉北区と鹿児島県加治木町を結ぶ東九州自動車道は、北九州から宮崎までが開通し東九州での観光や産業による人、物の流れが活発化しております。
東九州自動車道苅田北九州空港IC
港湾
昭和14年、セメントと筑豊炭田の積出港として苅田港の築港が始まりました。築港とともに埋立が進み、広大な臨海工業地帯へと大きく発展し大手企業の進出とともに、今日では世界中の船が行き交い、国内でも有数の国際貿易港となっております。平成22年には国の重点港湾43港に選定され、平成30年の輸出は全国で16位。
陸・空・海、三つのネットワークの中心です。
平成18年3月に新北九州空港が開港、それにともなう東九州自動車道苅田北九州空港ICの供用開始と、名実ともに陸・海・空の結節点となり、地域のポテンシャルは今まで以上に充実し、今後より一層の地域発展が期待されております。
苅田港と臨海工業地帯
産業の振興
工業
美しい工業・港湾都市の姿を目指しています
苅田町の工業は、港湾と臨海工業地帯を基盤として発展してきました。苅田港は昭和14年から浚渫が行われ、港湾を中心とした臨海工業地帯には、自動車関連企業、セメント関連企業および電力会社等の大手企案が進出してきました。
また、埋立が進んでおりました新松山地区には、新たな企業も進出し、さらに新たな埋立工事も進んでおります。
今後は空港・港湾・道路と交通インフラの拠点として、より一層の新規企業の誘致を図り名実ともに世界の工業・港湾都市としての地位を不動のものにすることを目指しています。
商業
集客力を高める魅力づくりが不可欠です
工業の町として発展した苅田町の商業は、中心商店街での外路灯の設置や駐車場の整備など環境整備は進んでいるものの、周辺地域への大型店の出店、隣接する北九州市や行橋市への購買力流出などの影響を受け、近年では商業活動の停滞が目立っています。
商業発展のためには、住民が喜んで買物ができる商店街、近代的感覚の商品構成とサービスを売る魅力的な店舖が不可欠です。今後は商業経営の近代化を図るとともに、駅周辺の整備を進め、魅力的な核となる商業機能の集積を促進していくことが望まれます。