小・中学生の商業体験事業

環境教育の町・苅田で

商業体験にチャレンジしよう!

(1)   概要

仕入れから、宣伝・販売・決算に至るまでのすべてを子どもたち自らの手で行うキッズ・マーケットには、社名もあれば社長もいます。宣伝・販売・会計係りなど、それぞれの役割を分担して仲間同士で協力することの大切さを実感できます。

平成16年2月に苅田町商店街で初めて開催したキッズ・マーケットは、予想をはるかに上回る反響の大きさでした。(別紙参照)

苅田町商店街では、今年度から本格的に商業体験(キッズ・マーケット)を受け入れることになりました。商業体験で子どもたちに育まれると考えられる能力は、自主性・創造力・分析力・表現力・コミュニケーション力など計り知れず、課題解決学習として大きな力を発揮します。

 

(2)目的

@ エコ・ステーションを機軸として苅田町商店街で環境学習ができる。

 A 仕入れから宣伝・販売・決算に至るまでの体験販売の場を提供することにより、子ども達に商業体験を通じて「生きる力」を育む

B       子ども達との交流を通して商店街の活性化を実施・検証する。

 

(3)効果

    商業体験を通して得られることとしては

@    経済(流通)のしくみがわかる。

A    お金や物の大切さを知る。

B    学習者が自らの適性を知るきっかけとなる。

C    販売する商品によっては、住んでいる地域の再認識をしたり環境問題を考えるきっかけにもなる。

などのメリットがあります。

 特に、遠隔地の学校の方が苅田町商店街で商業体験を活用されると、自分たちの住んでいる地域のPRにもなりますし、異地域間の交流を促すことにもつながります。

キッズ・マーケットは工夫次第で各方面に学習を発展させることが可能です。

※決して「お金儲け」がうまくなることが目的ではなく、現実に即した金銭感覚を身につけると共に「生きる」ことに対する答えを実践の中から探り出すことができる。

(4)「商業体験」のプロセス

    子ども達が商店街に関心を示し、商店街の果たす役割に気づき、商店街を学習の場として活用できるように次のようなプログラムを用意致しております。

    @ 事前説明会・・・商業体験販売とその日程について(参加学校を対象として)

A 事前研修会・・・導入を予定されている学校の先生を対象として

B       事前学習会・・・商業体験販売に向けた具体的な説明と作業

(B以下、生徒児童を対象として)

    C 各種ワークシート・・・商業体験に即した作業のために活用

D       出店準備会・・・実際の出店に向けた準備

E       出店・・・苅田町商店街で実際に販売を体験

F       事後学習会・・・決算の指導と商業体験販売を通じての反省

 

(5)スケジュール例

    商業体験販売開催にあたり、いつ頃何をすればいいのかを紹介します。実施は

11月中旬頃を想定しています。

 

@     商業体験販売開催スケジュール例(学校・教員)

     (11月中旬開催を想定)

時  期

        内     容

8月上旬

・導入を検討されている学校に対しての事前説明会

 8月下旬

・導入される学校の先生方への事前研修会

 9月上旬

・導入をされる学校の児童・生徒への事前学習会

10月上旬

・授業開始

10月下旬

・商品の選定

11月上旬

・準備点検

・スケジュール確認と最終打ち合わせ

11月中旬

・商業体験販売実施

実 施 後

・協力団体へのお礼

 

    A児童・生徒への授業例

      内     容      

時間

      内     容     

時間

1.商業の仕組みを知ろう

(1)   キッズ・マーケットの紹介

(2)   商売の仕組み

@     仕入れ〜販売までの仕組み

A     店の組織の学習

(どのような役割が必要か)

 

1~2

 

2~5

1~2

 

 

3.   開店準備をしよう

(1)   仕入れの下見

(2)   仕入れの計画

(3)   仕入れをする

(4)   販売計画を立てる

(5)   PR用のちらし、ポスターを

作る

(6)   商店街等でビラ配り

(7)   模擬販売

(8)   商品や準備物の最終確認

 

1~2

1~2

2~3

1~2

2~3

 

2~3

2~3

2~3

2.自分たちの店を開こう

(1)   グループ分けをする

@     店の名前を決める

A     役割分担を決める

(社長・専務・販売・宣伝・会計等)

(2)   商店街の方からお話を聞く

(3)   商店街へ行って調べる

  (商品の値段・陳列方法・接客等)

(4)   調べたことをまとめて発表

(5)   グループ毎に経営方針を相談

(6)   店の宣伝ポスターを作る

 

 1

 

 

 

1~2

1~2

 

1~2

 1

1~2

4.   キッズ・マーケットを開催

 

4~5

5.   収支計算・利益の使い方

 

2~3

 

6.   キッズ・マーケットを振り返ろう

(感想文・お礼状の作成等)

1~2

 

 

 

 合    計

 

 

 

 

30

~50

 

 

 

 

   ※上記は一例に過ぎませんので、実施の時期や学校の地域性・規模に応じて対応を変えることができます。

 

(5)お問い合わせ

    事業内容の詳細については下記へお問い合わせください。

       (株)ピュアタウン苅田

         苅田町富久町1丁目22-14  苅田商工会議所

         TEL093-436-1631  FAX093-436-0268

 

 

 

商業体験販売によって育まれる能力

1.マーケティング(市場調査)                 リサーチ力

     お客さんが何を欲しがっているのかを知る

     付加価値をつけることの意味を知る

     他人がやらないことを見つける

2.商材を選ぶ                          注意力

     実際に何を販売するのかを決める

(仕入れが困難なもの、高価なものは避ける)

    3.社名、キャッチコピーを決める           コミュニケーション力

      ・ 話し合いによって決める

    4.事業計画を作る                    基礎学力 計算力

      ・ どうすれば高い値段で売ることができるかを知る

    5.お金を借りる                   プレゼンテーション力

      ・  銀行のシステムを知る

     お金を借りる行為に責任が伴うことを知る

    6.仕入れ                         観察力 創造力

      ・ どうすれば安く仕入れることができるかを知る

    7.商品作り                管理能力 チームワーク 責任感

      ・ 一定の時間内に品質の均一な商品を作るにはどうすれば良いのかを考える

     役割分担をはっきりさせる

    8.広告、宣伝                           表現力

      ・ 買ってくれるお客さんに対するアピール

    9.販売                              判断力

      ・ お金を管理する者、値引きの担当者をあらかじめ決めておく

     商品の並べ方、販売時のユニフォームを決める

   10.収支報告                            計算力

      ・ 寄付などをすることで社会の一員としての認識をする

   11.利益分配                            分析力

      ・ 借金の返済をした後、実際の利益を計算する